
東京海上日動のレクリエーション保険の補償プラン・料金を紹介
2021.1.7
レクリエーション保険は、イベントや行事の参加者がケガをした場合に備えるための保険です。
イベント1回ごとに加入でき、手頃な保険料で備えることができるため需要は高く、多くの保険会社からレクリエーション保険が販売されています。
各保険商品で補償内容が少しずつ異なるため、加入する際にはよく比較することが重要。
この記事では、現在販売されているレクリエーション保険について、補償内容を比較してご紹介します。
レクリエーション保険の加入を検討している方は、当記事の比較をぜひ参考にしてみてください。
レクリエーション保険は、行事やイベント、レジャーなどの参加者がイベント中に発生したトラブルによって損害を受けた場合に保険金が支払われる保険です。
イベントの主催者が代表となって保険に加入し、参加者の全員を対象に保険契約を結ぶことができます。保険料は1人当たりの金額で算出され、イベントの内容や開催する日数によって決められます。
比較的安い保険料で備えることができ、1回ことに加入できるため、気軽に加入できる保険と言えるでしょう。
レクリエーション保険で補償されるのは、参加者がケガをした際に保険金が支払われる「傷害保険」と、主催者・参加者が第三者に損害を与えた際の賠償責任を補償する「損害賠償保険」の2種類です。
レクリエーション保険の傷害保険では、イベント・行事に参加している間に発生した不慮の事故によってケガをした場合に保険金が支払われます。
支払われる保険金は、主に下記の通りです。
レクリエーション保険の損害賠償保険では、イベント・行事参加中に主催者や参加者が第三者に損害を与えた場合、法律上で問われる損害賠償について補償されます。
損害賠償金だけでなく、争訟費用や損害防止軽減費用も補償されるため、訴訟が起こっても安心です。
レクリエーション保険では傷害保険と損害賠償保険がセットになっている場合もありますが、保険商品によっては損害賠償保険は別途加入が必要というケースもあります。
レクリエーション保険では、ほとんどの保険商品で加入できる団体の最少人数が決まっています。
20名以上、45名以上などの制限が設けられている場合が多く、この人数を下回ると加入することはできません。
JA共済のレクリエーション保険などは最低人数10名以上と比較的少ない人数から加入することはできますが、1人から加入できるレクリエーション保険はないため注意が必要です。
また、レクリエーション保険は日帰りの行事が対象です。宿泊を伴う行事の場合、補償の対象外となってしまう点にも注意が必要です。
複数日にわたって行事を開催する場合には、各日が日帰りであれば問題ありません。
もし宿泊を伴う行事を開催するのであれば、レクリエーション保険ではなく国内旅行保険に加入を検討する方が良いでしょう。
ここからは、現在販売されている代表的なレクリエーション保険の補償内容を比較してご紹介します。
各保険商品で、ケガだけでなく食中毒や熱中症の症状も補償対象なる・ならないなどの違いがあるため、用途に合わせてよく補償内容を比較してください。
今回は、比較項目として「加入可能な最低人数」「補償の対象となるケース」「損害賠償保険の有無」を挙げて比較しました。
損保ジャパン日本興亜では、「レクリエーション補償プラン」というレクリエーション保険が販売されています。
レクリエーション補償プランの特徴は、下記の通りです。
加入できる最低人数 | 10名 |
---|---|
補償の対象となるケース | イベント・行事の最中に発生した偶発的な事故により負ったケガ。また、熱中症危険補償特約と付加することで、熱中症にも備えることができる。細菌性食中毒、ウイルス性食中毒も補償の対象となる。 |
損害賠償保険の有無 | 損害賠償保険はセットになっていないため、別途加入が必要。 |
熱中症や食中毒も補償の対象となるので、補償内容としては比較的充実していると言えます。
損害賠償保険については別途加入が必要なので、その点には注意が必要です。
損保ジャパン日本興亜「レクリエーション補償プラン」 https://www.gia-agency.jp/images/stories/pdf/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E4%BF%9D%E9%99%BA.pdf
JA(農協)では、「イベント共済」というレクリエーション保険が販売されています。
イベント共済の補償の特徴は、下記の通りです。
加入できる最低人数 | 20名 |
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補償の対象となるケース | イベント・行事の最中に発生した偶発的な事故により負ったケガ。食中毒や熱中症は含まれない。 |
損害賠償保険の有無 | 損害賠償保険もセットになっている(傷害保険のみの加入もできる)。 |
JA共済のポイントは、10名以上からと比較的少人数からでも加入ができる点。他社のレクリエーション保険と比較すると加入しやすい点がメリットです。
ただし、補償の対象は行事・イベントの最中のケガのみで、熱中症や食中毒は対象にならない点に注意が必要です。
JA共済「イベント共済」https://www.ja-kyosai.or.jp/okangae/person/event/pdf/event_201904.pdf
東京海上日動火災保険では、「レクリエーション災害補償プラン」というレクリエーション保険が販売されています。
レクリエーション災害補償プランの特徴は、下記の通りです。
加入できる最低人数 | 45名 |
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補償の対象となるケース | イベント・行事の最中に発生した偶発的な事故により負ったケガ。食中毒や熱中症は含まれない。 |
損害賠償保険の有無 | 損害賠償保険もセットになっている。 |
東京海上日動火災保険のレクリエーション保険は、損害賠償保険もセットになっているため、わざわざ損害賠償保険に別途加入する必要がありません。
しかし、加入可能な人数が45名以上と、比較的大人数の団体でなければいけないという点がネックと言えます。
大人数で行事を行う場合には、東京海上日動のレクリエーション保険が向いているでしょう。
東京海上日動火災保険「レクリエーション災害補償プラン」 https://files.japanslht.or.jp/notifications/2019/08/07/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%81%BD%E5%AE%B3%E8%A3%9C%E5%84%9F%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B320190807.pdf
損保ジャパン日本興亜、JA共済、東京海上日動のレクリエーション保険を比較しましたが、比較してわかった結果をまとめると下記の通りです。
加入のしやすさだけで比較すればJA共済がおすすめですが、補償内容も含めて比較すると、損保ジャパンが最も手厚いと言えます。
ただし、損保ジャパンのレクリエーション保険は損害賠償保険は別途加入が必要なので、必要な場合は忘れずに加入するようにしてください。
今回は、損保ジャパン日本興亜、JA共済、東京海上日動火災保険のレクリエーション保険を比較してご紹介しました。
レクリエーション保険は今回紹介した保険会社以外からも販売されていますが、いずれも補償内容が異なります。どの保険商品を選ぶ場合でも、補償内容はしっかり比較してから選びましょう。
レクリエーション保険を細かく比較して紹介したWebサイトは多くありませんが、「みんレク」というサイトではレクリエーション保険に特化して様々な情報を紹介しています。
レクリエーション保険の補償内容・保険料を比較して紹介している記事もあるため、ぜひ比較記事を参考にしてみてください。
2021.1.7